<金属アレルギー>第2章:金属アレルギーの体質は遺伝する?

皆さん、こんにちは。金アレ族代表、金属アレルギーカウンセラーの鈴木久子です。
託児付きランチの「ここるく」のお役立ちコラムとして、「発症すれば一生のお付き合い!子どもを金属アレルギーから守るには?」というテーマで連載する第2回目は、「金属アレルギーの体質は遺伝する?」をお届けします。

 

さて、このコラムをお読みいただいている皆様は

 

–ご自身について–

・ご自身が金属アレルギーです
・ご自身がもしかしたら、金属アレルギーかもしれない
・自分がアレルギー体質だから金属アレルギーを発症しないか心配
・金属アレルギーとは無縁です

 

–お子様について–

・子供が金属アレルギーかもしれない
・子供が金属アレルギーを発症しないか心配
・子供がアレルギー体質だから金属アレルギーも発症しないか心配
・子供はアレルギーとは無縁です

と、違いがあると思います。

 

今日は「金属アレルギーは体質に関係するの?そして遺伝するの?」といった部分をお伝えして参ります。

 

ご両親が金属アレルギーでもお子様へは遺伝しません

 

金属アレルギーは「体質」とは関係なく、第1章でお話した「発症のスイッチ」によって発症します。

 

発症のスイッチの入りやすさとしては・・・

① どれだけの時間とイオン化しやすい種類の金属を身に付けたか。
② どれだけその金属を体が「異物」として学習したか。

ということが言えると思います。

 

アレルギー体質と金属アレルギーの発症しやすさは関係ありません

 

こちらの理由も先ほどのスイッチと関係ありますが、その他に私がテストしてみた結果をもとに解説します。

 

RAST検査という検査がありますが、こちらは血液でその人がどの物質にアレルギー反応があるか、その強さを数値的に見るテストです。この検査によりIgE値(※)を調べます。IgE検査で調べられるアレルゲンは、かなりの種類をテストすることが可能です。

 

※免疫グロブリンE(めんえきグロブリン・イー、英語: Immunoglobulin E、IgE)— wikiより抜粋

 

ハウスダスト、ダニ(5種類)、細菌など(12種類)、食品(82種類)、花粉(31種類)、動物、昆虫、職業性アレルゲン(ラテックスやホルマリン)など。テストキットの製造メーカーにもよりますが、検査可能なのは180種類以上もあります。保険適用範囲内ですと「1度に○○項目まで」(13項目)と決まっていますので、医師が特にコレ!という指定がなければテストを受ける患者自身が選びます。

 

さて、筆者の鈴木は金属アレルギー歴20年です。IgE値はどうだったかと言いますと・・・「3.31」でした。

 

医師の話によると「100」以上であれば『アレルギー体質』と言えますが、3.31程度だと全くアレルギー体質ではないという判定とのことでした。

 

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もちろんこの数値は時期や体調によって変化するものですし、一概には言えませんが、少なくとも私がテストを受けた時には『アレルギー体質ではない』と言えると思います。

(この検査で必ずアレルギー体質かどうか100%見極めが出来るわけではないということを先生から伝えられています。しかし一種の指針にはなるとのことです。)

 

じゃあ一体、金属アレルギーの発症のしやすさは何で変わってくるかですが…

○ あせっかきさん(金属イオンが身近になる)
○ 肌の弱い方(肌を傷つける回数が多くなる)
○ かゆがりさん(肌を傷つける回数が多くなる)
○ 金属を扱う仕事に従事されている方(金属イオンが身近になる)
○ ピアスホールが完治していない方
○ むし歯治療が多い方

 

です。これらは「アレルギー体質」とは関係ありませんね。

 

アレルギー体質、遺伝は関係なく、発症のスイッチに留意しながら金属とも上手にお付き合いをしてゆきましょう。特に、お子様の口腔ケアには気にかけてあげてくださいね。(神経質になりすぎない程度に^^;)

 

次回は、「第3章:将来自分の子供がピアスをしたいと告げられた時、知っておくべき事」です。お楽しみに!

 

筆者のご紹介:鈴木久子

金属アレルギー カウンセラー 鈴木久子
IT業界でキャリアを築いた後、 結婚後出産を機に退職。2児の母。
金属アレルギー歴20年から得た知識と、それでもおしゃれをしたいという欲求から、自らを「金アレ族代表」と名乗り、前職とは異なる「素材の明確なアクセサリーを」を掲げネットショップ運営を行う。
それと平行し、金属アレルギーカウンセラーとしてセミナー講師活動を通じて金属アレルギーに関する啓蒙活動にも力を入れている。

★一般社団法人金属アレルギー協会★
https://www.metallicallergy.or.jp/