連載3「教えて、園長先生!」:親としてできるコトは?
親の接し方や言葉のかけ方ひとつで、子どもの反応は変わる。
だからこそ、普段の子育てで「これでいいのかな?」って迷うこと、ありませんか?
そんな身近なお悩みをテーマに、保育の経験豊富な園長先生たちからヒントをもらうコラム「教えて、園長先生!」の第3弾です。
今回は、子どもたちが次々と夢を叶える保育で乳幼児教育・保育に新風を巻き起こしている「RISSHO KID’Sきらり」(相模原市)の坂本園長にお話を伺いました。(聞き手:ここるく代表 山下真実、2児の母。)
■幸せに育ってほしいから。親としてできるコトは?
- ここるくの託児付きランチサービスは、ママがランチする間にスグそばでお子さまをお預かりするシステムなのですが、子連れで利用できるレストランやカフェがこれだけ増えても、弊社の託児付きランチを利用してくれるママたちが増え続けている理由は、やっぱりお子さんのことを大切に想っているからだと思うんです。
ママだけが楽しんで、子どもはママの用事が終わるのを待っているのではなく、ママが自由に楽しむ時間だからこそ子どもの時間と環境も大切にしてあげたい、そういう気持ちがあると思います。
- すばらしいですね!
- はい、皆さん本当にお子さんを大切にされているなぁって感じます。
だからこそ悩むことも多いのかなと。特に0~1歳くらいの頃は、その子が何を求めているのかが分かりづらいこともあって、親として迷いやすい時期なのかなと感じています。
- 0~1歳の頃って、言葉を使った意思表示こそしませんが、目の前にあるものに対して「やってみたい」という気持ちはしっかり持っています。
まずはそこに気づいてあげることが重要ですね。
- どうすれば気づけますか?
- 肩の力を抜いて、子どもの「ワクワク」を感じてみてください。
大人の感覚やロジックで考えても気づけないことの方が多いので、あまり考えないで子どもに委ねる!
今どんな事にワクワクしているかな、と気にかけて見ていると、だんだんそのワクワクを一緒に感じられるようになりますよ。
大丈夫、きっと出来ます。
- 子どものワクワクを感じとる、つまりそれは、子どもの「やってみたい」という気持ちを親としてしっかり受け止めてあげることですね?!
- 知識やモノは誰かから与えてもらうことはできても、やってみたいという気持ちはその子(本人)にしか起こせないじゃないですか。
乳児さんの時期から「やってみたい」と感じた思いのままに行動できる環境にしてあげることが、この時期から子どもの意欲を伸ばしてあげることになると考えています。
- 確かに、乳児さんの頃からやりたいことを叶えられる育ちの環境と、そうでない環境とでは、その後の生き方が変わりそうです!
何かにチャレンジしようと思った時、「きっと出来るはず」と前を向けるか、「どうせ無理だよね」とやる前から諦めるか、その差に乳幼児期の育ちが大きく影響しているんですね。
- 最近はそういったチャレンジを楽しめる力を乳幼児期に育むことに注目が集まっていますね。
非認知能力と呼ばれて、保育や乳幼児教育研究における最先端のテーマの一つになっています。
乳幼児期って、人間の生きる土台をつくる時期なんですね。
そういう意味では、子どもたちの一番近くに寄り添っているママにも、自ら夢をもってワクワクと毎日楽しく生きている姿を見せてあげて欲しいんです!
「親は子どもの生きるパートナー」です。
子どもと一緒に生きることを思いきり楽しんでもらいたいですね。
僕にも夢がたくさんあります!毎日の一歩一歩が夢の実現に近づいていくのって、本当に楽しいことですよね!
- 親の夢ですか!どれから叶えて行こうかな(笑)
私も2人の子を持つママとして、子どものワクワクを感じて、そして共有しながら、親としても思いきり人生を楽しみたいと思います。
今回お話しを聞かせて下さった坂本先生が居られる「RISSHO KID’Sきらり」は、都市型の「園庭のない保育園」の子ども達が地域コミュニティと結びつきながら、毎日の「やってみたい!」を生き生きと叶えている夢に溢れた保育園です。
実際に現地で取材してきた様子を、日経DUALの連載コラム「未来へ続く保育」からお読みいただけますので、ぜひ合わせてご覧ください!
>>>日経DUAL 連載:「未来へ続く★保育」工夫がいっぱい 園庭がなくても魅力的な保育園とは<<<
社会福祉法人たちばな福祉会
RISSHO KID’Sきらり(神奈川県相模原市)園長 坂本喜一郎先生10年間に亘り小学校教諭、幼稚園教諭として幼児・初等教育に関する幅広い知識と経験を積んだ後、保育の世界へ。大人も子どもも「夢を叶える」をコンセプトに、保育にイノベーションを巻き起こす存在。
RISSHO KID’Sきらり(神奈川県相模原市)園長 坂本喜一郎先生10年間に亘り小学校教諭、幼稚園教諭として幼児・初等教育に関する幅広い知識と経験を積んだ後、保育の世界へ。大人も子どもも「夢を叶える」をコンセプトに、保育にイノベーションを巻き起こす存在。