こども誰でも通園制度 活用ガイドvol.8~「お迎え・帰宅後編」

こども誰でも通園制度 お迎え・帰宅後編

こんにちは!「こども誰でも通園制度ナビ」スタッフで保育士のマコです。このサイトは、子育て支援を行うここるくが運営しています。

「こども誰でも通園制度ナビ」では、「こども誰でも通園制度」(以下より「誰でも通園」)をより身近に感じていただけるよう、全5回のシリーズで利用の流れを分かりやすくご紹介しています。
※過去の記事はこちらからご覧いただけます。
第1回目:利用登録編
第2回目:事前面談編
第3回目:持ち物・利用当日編
第4回目:初めて預けるときの心構え編

最終回となる第5回目は、
・降園時に行うこと
・帰宅後の過ごし方
この2つについて具体的に解説していきます。

目次

1.はじめに

お迎えの時間は、お子さんにとって施設から家庭へ気持ちを切り替える場面であり、ママパパにとっては施設でお子さんがどんなふうに過ごしたかを知る時間です。この場面を丁寧に過ごすことは、次回の「誰でも通園」の利用をスムーズにするための準備にもつながります。

2.降園時に行うこと

・約束の時間に迎えに行く

やむを得ず遅れる場合は必ず施設に連絡しましょう。時間を守ることは、お子さんに安心感を与えるだけでなく、施設との信頼関係を築く上でも大切です。

・保育者から1日の様子を聞く

食事や睡眠、遊びやお友だちとの関わりなど、施設での様子を保育者に聞いてみましょう。施設で得た情報は帰宅後の声かけや家庭での関わりに生かしてみましょう。

・持ち帰る物の確認

登園時に持ってきたものは必ず持ち帰りましょう。汚れ物袋や水筒、連絡帳など、忘れ物がないように確認する習慣をつけると安心です。

3.降園時によく見られる3つの姿

お迎えの時のお子さんの様子は一人ひとり違います。どんな反応も、その子なりの気持ちの表れです。お子さんの反応を、ありのまま受け止めてあげましょう。

ここでは、よく見られる3つの姿を紹介します。

泣いてしまう

「ママパパに会えて安心した!」という気持ちのサインです。抱っこや会話を通して、気持ちに寄り添ってあげましょう。

まだ遊びたいと気持ちを表す

施設での時間が充実していた証拠です!「また来ようね」と声をかけると気持ちの切り替えがしやすくなります。

黙っている/特に反応がない

1日の活動を終えて気持ちを整えているときや、少し疲れているときに見られる姿です。無理に喋らせようとせず、お子さんのペースを尊重してあげましょう。

こども誰でも通園制度 心構え

4.帰宅後の過ごし方

・施設での様子を聞いてみる

年齢によってはうまく言葉で伝えられないこともあります。そんなときは保育者から聞いたエピソードをきっかけに「お砂場で遊んだんだってね」「○○食べたのかな?」と具体的に声をかけてみましょう。お子さんが話したいときに耳を傾けることが大切です。

・安心できる時間をつくる

抱っこをする、おやつを食べる、好きな絵本を読むなど、一緒の時間を過ごすことで「おうちに帰ってきた安心感」を感じさせてあげましょう。施設で頑張った分、家では甘えたい気持ちが出ることもあります。温かく受け止めてあげてください。

5.よくある質問

Q. 帰宅後、こどもがぐずってしまいます。どうしたらいいですか?

A. 緊張から解放され、安心したことで”どう振る舞っていいのか分からない”気持ちが表れることがあります。抱っこや「会いたかったよ」と声をかけて気持ちを受け止めてあげましょう。

Q. 帰宅後の過ごし方で気をつけることはありますか?

A. 家ではリラックスできる時間を持つことが大切です。予定を入れすぎず、ゆっくり過ごせる環境を整えてあげてください。

6.まとめ

お迎えのとき、お子さんの顔を見てホッとしたり、「会いたかった!」と愛おしさが込み上げたり。そんなふうに心が動くのも、少し離れる時間があったからこそ得られる素敵な瞬間です。
施設で新しい世界に触れるお子さんと、リフレッシュしたママ・パパ。それぞれが違う場所で過ごしたあとの再会は、今まで以上に親子の時間を濃厚で幸せなものにしてくれます。

「誰でも通園」は、そんな親子の新しい一歩を支えるための場所です。「ちょっと頼ってみようかな」その気持ちだけで十分です。

全5回のシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました!「誰でも通園ナビ」は、これからも子育てに奮闘する皆さんを応援しています!役立つ情報をどんどん発信していきますので、ぜひ引き続きご覧ください!