こども誰でも通園制度 活用ガイドvol.5~「事前面談編」

こども誰でも通園制度 活用ガイド 事前面談編

「こども誰でも通園制度ナビ」スタッフで保育士のマコです。このサイトは、子育て支援を行うここるくが運営しています。

「こども誰でも通園制度ナビ」では、「こども誰でも通園制度」(以下「誰でも通園」)をより身近に感じていただけるよう、全5回のシリーズで利用の流れを分かりやすくご紹介しています。

第1回目では、「誰でも通園」を利用するために必要な手続きを解説しました。利用の流れをまとめていますので、これから始める方は参考にしてください。(関連記事:「こども誰でも通園制度」活用ガイドシリーズ 利用登録編)第2回目は、事前面談についてです。

事前面談は、「誰でも通園」の利用を開始する前に、施設とのコミュニケーションを図ることで安心して生活を始めるための情報交換の時間です。施設から質問されることに答えるだけでなく、保護者側からも積極的に質問したり情報提供をすることで、お子さんが充実した生活を過ごせるようにしていきましょう。

面談の持ち物や所要時間、お子さんの同伴の有無などは、施設からの案内を確認したうえで当日訪問しましょう。

目次

1.事前面談で想定される施設からの質問

事前面談では、保護者からお子さんの日々の様子や体調などを伝えたり、施設から利用のルール等についての説明を受けます。施設によって少しずつ違いますが、質問例としては以下のようなものがあります。あらかじめ知っておくと、当日も落ち着いてお話しができますね。

◆基本情報
名前
生年月日
家族構成や送迎予定者
緊急時の連絡先
既往歴や予防接種の状況
アレルギーや持病、服薬の有無

◆お子さんの様子
好きな遊び、苦手なこと
家での呼び方(ニックネーム)
食事やお昼寝のリズム
トイレや着替え等の身辺自立について

※利用申請の際に情報を登録している場合は、内容の確認から面談が始まることがあります。

こども誰でも通園制度 事前面談

2.事前に準備しておくと役立つこと

面談は施設からの質問に答えるだけでなく、保護者からも積極的に情報を共有することが大切です。そのため、事前に「伝えること」と「聞いておくこと」を整理しておくと良いでしょう。

◆園に伝えること
お子さんが安心できるアイテムや方法

たとえば「眠くなるとお気に入りのタオルを握ります」「歌をうたうと気持ちが落ち着きます」という具体例を伝えておくことで、不安な様子が見られた際に保育者がスムーズに対応できます


離乳や食事介助の状況
「家ではスプーンしか使いません」などおうちでの様子を伝えておくことで、お子さんに合わせた無理のない食事につながります

家庭での生活リズムや習慣
「昼寝は13時から2時間程度しています」「お茶はマグを使って飲んでいます」などの日常の流れを伝えておくことで、家庭に近いリズムをつくりやすくなります

「うちの子はこんな子です」とお子さんの自己紹介を代弁する気持ちで、楽しく伝えてみてください。

3.施設に聞いておくこと

後になって「聞いておけばよかった」とならないように、事前面談ではあらかじめ質問を用意しておくと安心です。以下のような点を参考にして質問を考えてみてくださいね。

□ 利用当日の流れ
送迎の時間や場所、朝の受け入れの手順、お迎えの方法など、基本的な流れを確認しておきましょう。

□ 持ち物と管理方法
必要な持ち物や名前付けの方法、施設に置いておけるのか、毎回持ち帰る必要があるのかなど、細かいルールを知っておくと準備がスムーズになります。

□ 体調やケガへの対応
発熱や体調不良、ケガなどのとき、どのようなタイミングで連絡があるのか。施設での処置や報告方法など。また、登園を控えなければならない病気や症状の基準も確認しておきましょう。

□ 食事やアレルギー対応
アレルギーがある場合、代替食や除去食の対応が可能か、食事やおやつは持参なのか、施設で提供されるのかといった点も重要です。

□ 施設での過ごし方
1日の活動スケジュールや、戸外遊びや水遊びの頻度、施設内行事などに参加できるかどうかを確認しておくと、お子さんの施設での生活がイメージしやすくなります。

□ 緊急時や災害時の対応
避難場所や緊急連絡の方法・順番、そして保護者が迎えに行けない場合の対応などを把握しておくと、いざというときにも落ち着いて行動できます。

□ 料金の支払い方法
支払い方法は、現金・振込・キャッシュレス決済など、施設によって異なります。どの方法に対応しているか、また支払いのタイミングについても確認しておきましょう。

□ キャンセル方法
キャンセル方法について「いつまでなら可能か」「キャンセル料は発生するのか」を事前に知っておくと、急な予定変更のときにも安心です。

□ その他ルール
親子通園の有無、写真や動画の取り扱い(SNSへの掲載の有無など)といった点も、ご家庭の考え方と施設の方針にずれがないかを確認しておきましょう。

気になることは遠慮せずに質問・相談してみてください。

4.まとめ

事前面談は、お子さんにとっても保護者の方にとっても「安心のスタートライン」をつくる大切な時間です。日々のちょっとしたエピソードや習慣も、施設にとってはお子さんを理解する大切な手がかりになります。本記事を参考に準備を整え、事前面談を有意義に活用しましょう。

「こども誰でも通園制度ナビ」では、制度の利用に役立つ情報を今後も発信していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。