【ママ・パパへ】「こども誰でも通園制度」ってどんな制度?

こんにちは、子育て支援のここるくです!毎日、子育て本当にお疲れさまです。
「ちょっとだけ、自分の時間が欲しいな」「子どものために、お家以外の場所も経験させてあげたいな」そう感じること、ありますよね。でも、「預けても大丈夫かな…」「私だけ休んでいいのかな…」と感じてしまうことも多いのではないでしょうか。
そんなあなたに知ってほしいのが、「こども誰でも通園制度」です。
パパママのお仕事に関わらず、0歳6ヶ月から満3歳未満のお子さんが保育園などに通えるようになる、とっても画期的な制度なんです。
1. 「こども誰でも通園制度」って、どんな制度?
これまでの保育園は、ママ・パパが働いていたり、病気だったり、介護をしていたり…という「保育の必要性」が認められないと、基本的には預けることができませんでした。
でも、「こども誰でも通園制度」はその条件がありません!
ママ・パパの就労状況に関わらず、専業主婦(夫)や育休中など、保育園や認定こども園などに通っていない0歳6ヶ月から満3歳になる前までのお子さんが、月10時間まで(※2025年度中。2026年度以降変更になる可能性もあります)地域の保育施設を利用できる新しい制度なんです。
まるで、近所の公園に行くような感覚で、「ちょっと抱っこを代わってもらう」ことができるようになるイメージです。
2. なぜ、この制度ができたの?
この制度が生まれた背景には、こどもの育ちへの願い、子育て中のママ・パパの声があります。
- こどもは”こども社会”で育つ!子どもの成長を、もっと豊かに!
- お家での愛情たっぷりな時間も大切ですが、同じくらい大切なのが、お家以外の場所でこどもたちがこども同士で過ごす「こども社会」の時間。お友達や保育士さんと関わることで、社会性や非認知能力(好奇心、協調性、がんばる力など)が自然と育まれます。これは、こどもたちの未来の大きな力になります。
- 地域の保育園が、「子育ての相談窓口」に!
- 「保育園って、働いている人が利用する場所」というイメージがありますよね。でも、この制度をきっかけに、地域の保育園がもっと身近な存在になります。お子さんを預けるだけでなく、「離乳食、これでいいのかな?」「こんな時、どうすればいい?」 といった日々の小さな疑問や、ちょっとした悩みを気軽に相談できる、温かい関係性を築ける場所になっていくはずです。子育てを一人で抱え込まず、地域みんなでサポートし合う、そんな安心感が生まれます。
- 「預ける」ことへのハードルを下げたい!
- 「働いていないと預けられない」「預けるのは申し訳ない」…そんな気持ちで、子育てを一人で抱え込んでいるママ・パパがたくさんいます。この制度は、そんな心の負担を軽くしてくれるんです。
- 「孤育て」を防ぎ、親子のつながりを増やしたい!
- 子育て中の孤独感は、誰にでも起こりうること。この制度で、ママ・パパが地域とつながり、ホッと一息つける時間を持つことができるようになります。
3. 制度の具体的な内容
具体的にどうやって利用するの?と気になりますよね。
- 対象となるお子さん: 0歳6ヶ月から満3歳未満の保育認定を受けていないお子さん
- 利用できる時間: 制度としてはお子さん1人当たり月10時間(※2025年度中)となっていますが、施設によって異なります。お住まいの自治体からの情報や、利用しようと思っている施設の情報を調べてみましょう。
- 利用料: 基本的には利用時間に応じて有料で、1時間300円のように設定されている施設が多いようです。こちらも自治体や施設からの情報の確認が必要になります。
- 利用できる場所: 2025年度は「試行的実施」期間中で、一部の自治体のみでの実施となっており、2026年度からは全国で利用できるようになります。具体的には地域の認可保育園、認定こども園、子育て支援センターなどの保育施設となります。
自治体によって制度の導入時期や利用できる施設の準備状況は異なっています。ここるくでも、試行的実施を行っている自治体・保育施設の情報をまとめて記事にしていますので、ご自身がお住まいの地域の情報を一度探してみてくださいね。
4. 利用できる?利用できない?
「うちのこどもは利用対象なの?」と思った方は、まず確認していただきたいのですが、2025年度中に利用できるのは試行的実施中の自治体にお住まいの方のみ、という点です。全国で利用できるようになるのは、2026年度からの制度本格実施以降の予定になっています。
お住まいの自治体で制度利用が始まっていることが確認できたら、ご自身のお子さんについて、以下のチャートでチェックしてみましょう。
こども誰でも通園制度 利用者要件確認チャート
ご自身が対象となることが分かったら、下記の要領で予約して利用します。
5. 利用要件を満たした方の【予約方法】
・お住まいの自治体のホームページを確認後、記載されている受付先(自治体や実施園)へ申請や問い合わせをする
自治体によって、役所で受付をする場合、もしくは実施園で直接受付を行う場合があります。まずはお住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。
・「事前面談」の日時を予約する
利用する前にお子さんを預ける施設での事前面談を済ませる必要があります。もし複数の施設で利用したい場合は、それぞれの施設で事前面談が必要です。
この事前面談は、お子さんのアレルギーの情報や普段の様子などを施設側が事前に理解しておくことでしっかり保育体制を整えるためのもの。
パパママも初めての利用に当たって不安や心配ごとが出てきやすいので、事前にそれらを解消しておくことができます。
予約した日にお子さんが発熱でキャンセルしたい場合など、どのように連絡したらよいかなど、合わせて確認するようにしましょう。
・誰でも通園の利用枠を予約する
実際に利用する日時を決めます。お子さんが慣れるまでは「親子通園」といってパパママも一緒に過ごせる場合もありますよ。初めての利用で心配な時は施設に相談してみましょう。
6. 無理なく、家族のペースで
実際に制度を利用した方からお話しを聞くと、家事・通院・お買物など、小さいお子さんが一緒だとなかなか時間が取りにくいことに使っている方が多いようです。
下のお子さんが生まれて、上のお子さんと二人の時間が取れず制度を利用したという声もあり、限られた時間を有効に活用されている様子がうかがえます。
一方”こども社会”を過ごしたお子さんも、今まで苦手で食べられなかったものをお友達と一緒に食べられるようになったり、新しい遊びを覚えておうちで教えてくれたりと、その成長ぶりに驚いたというパパママからの報告も多数寄せられています。
「ちょっと抱っこを代わってもらう」ことで、親子どちらにも有意義な時間になるように、無理なくそれぞれの家族のペースで利用したいですね。
ここるくは、「こども誰でも通園制度」の最新情報や役立つヒントをお届けしていきます!
託児付きランチサービスは終了となりますが、「抱っこを代わること」の可能性を誰よりも信じてきた私たちここるくは、これからもその価値を追求し続け、よりよい子育て環境づくりに貢献すべく邁進してまいります。
ここるく会員の皆さま、提携店の皆さま、保育現場を共に支えてくださった沢山の皆さまからのこれまでのご愛顧に改めて深く感謝申し上げますとともに、今後のここるくの活動にも、ぜひご期待いただけましたら幸いです。