<肌トラブル>アトピーと食べ物を考えてみる②

前回、食べるものを、土や自然の視点から意識してみる、ということを書きました。

 

今回は、ちょっと自分で実践してみたことを書いてみたいと思います。

グルテンフリーについてです。
 
世界No.1テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手の本「ジョコビッチの生まれ変わる食事」を読みました。
彼は、世界のトップレベルのテニスプレーヤーでありながら、大きな大会でここぞという時にアレルギーの症状が出てしまい、どうしてもNo.1になれない中、その原因が「グルテン」にあると分かったことから、グルテンフリーの食事に切り替えて、2位以下を圧倒的な大差で引き離す世界No.1になったのです。
 
その本には、14日間でいいから、一切の小麦類を抜いてみなさいと書いてありました。
今年の夏、お腹周りのお肉がすこぶる気になっていた私は、「そうですか、14日間でいいのね」ということで、一切の小麦類、パスタ類、ピザ、菓子パンを含むパン全部、たこ焼き、お好み焼き、お蕎麦以外の麺類全部を食べませんでした。 一番つらかったのは、夜店の焼きそばが食べられなかったことでしたが・・・。
 
結果は、体重が3kg落ちて、からだが一回り小さくなったというか締まった感じがして、とにかく軽くなったことです。 それと、嬉しい副産物がありました。
それは、小麦を抜いたのに、同時に、甘いものを一切口にしなかった、というか、欲しくなかったので食べる必要がなかった のです。
 
実際には、小麦類を食べたいと思わなくなり、3週間くらい続けていました。 とにかく、からだが軽くて、何か悪いものがからだから抜けているような感じでした。
 
そんな感じで、日々食と向き合っていると、感じることがあります。
以前は、からだにいいと人が言っているからといって、選べる時には玄米や酵素玄米にしたり、わざわざオーガニックストアでちょっと高めの食材を買ったりしていましたが、「あれ?違うな。」と。
余計なものが落ちると、食べたいものが分かるようになってくるんです。
 
何が食べたいのかをからだに聞いてみる、ということを自然にやっているんです。自分が美味しいと思うものを食べればいいんじゃない、と思うんです。
 
からだにいいから、玄米じゃなきゃダメ!なんじゃなくて、白米が美味しいと思えば、自分の気持ちも、舌も、からだも美味しいと喜んで食べる白米のほうが、からだにいいんじゃないかと思うようになりました。
 
体質って、変えられないものではなく、無理やり変えるものでもなく、実は、とってもシンプルなもののような気がします。
もちろん、添加物たっぷり、暴飲暴食やなんでもやり過ぎ、はよくないでしょうけど。
 
 
先日、うちの甥っ子をちょっと預かることがあった時、義理の妹が、冷蔵庫に、果物やプリン、ヨーグルトとかのおやつ候補を入れていて、義理の妹が残したメモには、「翔がどれを食べたいかまず聞いて、彼が食べたいものをあげてください。」と書かれていました。
 
これ、いいなぁ、と思ったんです。
 
お昼の時間だから食べる、1日3食が決まり、とか、そういうのではなく、からだの声を聞いてみるのも、からだにかけるストレスから縁遠くなる一歩かもしれません。
 
からだと心はつながってますからね。
 
 
筆者のご紹介

Ayumi Kudo Profile工藤亜由美
子どもの頃からの自身のアトピーを治すため、病院通いや様々な方法を試行錯誤した経験と、体質について学んだ漢方の知識、15年以上携わった化粧品会社でのスキンケア商品開発経験から学んだ肌のことをベースに、スキンケアに関する情報発信や化粧品の開発・販売を行う。日本環境保健機構などで、自分の経験とスキンケア開発をベースに、アトピーのメンタル面でのケアについてのセミナーなどを行う。

オー・リーブ・ジャパン株式会社 代表取締役 漢方上級スタイリスト オリーブオイルソムリエ
澄(スミ)クリアローションHP(第2回 西友主催・女性が活躍する企業の商品公募スキンケア部門受賞)