<肌トラブル>アトピーと食べ物を考えてみる①
ご無沙汰してしまいました。
アトピーについて何を書こうかなとあれこれ思案してました。
その間、自分の中で色々と興味が湧いて、漢方のセミナーをやらせていただく機会をいただいたり…からだと食べ物のことをより考えるようになってきています。
■アトピーの原因とは?
私が考えるに、アトピーの一番の原因は『メンタル』
しかも、子どものメンタルというよりは母親との関係におけるメンタルであると思っています。
その他の要因としては、
『食べるもの』 からだに入れるものとして考える場合の薬なども含め
この2つが大きな要因ではないかと思っています。
着るものや肌に塗るものなどは、ある意味、対症療法的に気をつけるものではないかと思うのです。
■オーガニックという考え方
先日、Japan Organic Dayというイベントがあり参加してきました。
「オーガニック」という考え方は、食べるもののみならず、最近ではライフスタイルにも関わる考え方になってきていますよね。
私自身、オーガニックじゃないとダメ!という極端な考え方ではないし、野菜を育てるのにも特に興味はないし…、でも、「オーガニック」とても気にはなるんですよね。
先日のこのイベントで、「オーガニック電話帳」の編集人・山口タカさんという方の講演を聞いて、すごく面白く参考になったので、その内容をご紹介しつつ、からだによいものを食べるということの意味をお伝えできればと思いました。
アトピーのお子さんをお持ちのお母さんたちは、食べるものには人一倍気をつかっているでしょうから、ちょっと楽しい読み物として楽しんで頂ければと思います。
■オーガニック畑の微生物の働き
山口タカさんという方をご存知でしょうか?
全国各地のオーガニック農家さんとの直接の交流をしながら「ORgA」などのオーガニック専門誌を20数年に渡って編集されている、オーガニックの第一人者の方だそうです。
山口さんの講演の中で、「土壌微生物」の話がありました。
オーガニック畑の土にはこの微生物が非常に多くいて、自然本来の土のチカラの元になっているそうです。
ある装置を使って、この土壌微生物の働きを「音楽」に変換するという取り組みが紹介されていました。きれいな土の中で活躍する土壌微生物が生きている「音」を実際に聞かせてもらったのですが、まるでオーケストラのような、弾むような楽しい気分になる「音楽」なんです。
一方、やせた土の音は、雑音でした。
食べるというのは、命を頂くこと、とはよく言いますが、その意味が本当に分かった気がしました。
雑音を奏でる土で育ったものをからだに入れるのと、楽しい音楽を奏でる土で育った食べ物をからだに入れるのと、どちらがいいか・・・。
答えは簡単ですよね。
アトピーは、原因が分からないとされています。
なんとなくだるい、疲れる、シャキッとしない、という原因が特定できないからだの不調を抱える私たちは、小さな子どもも含めて、本来のあるべきからだの機能を、何かしらの理由で失っているか、滞らせていると考えてもおかしくはないはずです。
「農薬不使用」とか「生産者さんの顔が見える」ということのちょっと先の、土や大地や植物の視点から食べるものを見渡してみる。
特定の病気や症状だけを考えるのではなく、からだの機能全体という視点で『自然のエネルギーに満ちたものをからだに入れてみる』、ということを意識してみるのもいいのではないかなと思います。
筆者のご紹介
工藤亜由美
子どもの頃からの自身のアトピーを治すため、病院通いや様々な方法を試行錯誤した経験と、体質について学んだ漢方の知識、15年以上携わった化粧品会社でのスキンケア商品開発経験から学んだ肌のことをベースに、スキンケアに関する情報発信や化粧品の開発・販売を行う。日本環境保健機構などで、自分の経験とスキンケア開発をベースに、アトピーのメンタル面でのケアについてのセミナーなどを行う。
オー・リーブ・ジャパン株式会社 代表取締役
漢方上級スタイリスト
オリーブオイルソムリエ
澄(スミ)クリアローションHP(第2回 西友主催・女性が活躍する企業の商品公募スキンケア部門受賞)