<海外子育て事情>「図書館では静かに」は時代遅れ? 次世代の図書館が登場【前編】
いよいよ夏休みが到来!
小学生くらいのお子さんならまだしも、未就学児を図書館に連れていく時、予め「図書館では静かにね」と約束をしても、いざ中に入ると楽しくなって興奮するお子さんも多いことでしょう。私は子どもには図書館を好きになってもらいたくて、毎週末連れて行ってはいましたが、周囲に気を使い何度も「静かに!」と注意しなければならないことが苦痛でもありました。
特に子どもが0~2歳の頃には図書館主催の絵本の読み聞かせの会にも連れて行ったことがありましたが、そこで会うママたちが「図書館で子どもが静かにできないの」と心苦しそうにしていたのを覚えています。
こんな幼い子が静かにできないのは当たり前!
でも実際、子どもの声が大きい(子どもにとっては通常の大きさでも)と、図書館の職員に静かにさせるよう注意されたことがありました。職員の方の立場からすると、一般の利用者を配慮してのパフォーマンスという側面もあるのでしょうし、こちらも気を使うのは当然のことと思っていました。
そのうちに「ストレスを回避したい」という気持ちの方が勝り、事前にオンラインで絵本を予約して、図書館へ行ってもキッズコーナーにはあまり立ち寄らず、カウンターで貸し出しと返却手続きをするだけで、なるべく滞在時間を短くするように段取りするようになりました。
それが、アメリカへ来て「目から鱗が落ちる」図書館経験をしたのです。
そう来たか!遊べてはしゃげる図書館
渡米してこれまでいくつか図書館を巡りましたが、中でも私が現在住んでいる地域にある図書館が秀逸!
今年改装したばかりで全体的に素晴らしい施設ですが、主ににキッズスペースについて紹介します。キッズスペースの中心に位置するのは、なんと滑り台。 滑り台の後ろ側は隠れ家になっているのも、子ども心をくすぐります。
おままごとでお店屋さんごっこをするコーナーもあります。またその横には、iPad6台が並べられていて、20種類以上の知育ゲームを楽しめます。
床にはスポンジ製の大きな積み木のおもちゃが無造作に転がっていて、溝があるもの、球形の物と形は様々で、自在に組み合わせて遊べます。
筆者のご紹介
ATSUKI
外資系アパレルブランドでの編集・広告担当を経て、ライター兼エディターに転身。インテリア雑誌と英文機内誌の編集に携わった後、配偶者の転勤に伴い、2013年から家族4人で米国生活を開始。車社会の運動不足を解消すべくズンバを踊ってみるも、子供たちに失笑される日々。それでもめげずに米国生活を満喫中!