Feel! Play! Photo! 家族写真の残し方「パパ・ママフォト講座③ 家族写真には〇〇が加わっている」

カメラマンの小坂と申します。「ここるく」お役立ちコラムでは、パパ・ママが”知っていて良かった”と思う家族写真の撮り方、残し方についてワンポイント講座を連載していきます。

 

今回は「家族写真には ”幸福” が加わっている」です。

 

「はい??」と思ったと思いますが…
先日のひなまつりで、思い出した詩があります。
私の好きな詩人、吉野弘さんの詩です。

 

「一枚の写真」

 
壇飾りの雛人形を背に
晴着姿の幼い姉妹が並んで坐っている
姉は姉らしく分別のある顔で
妹も妹らしくいとけない顔で
姉は両掌の指をぴったりつけて膝の上
妹も姉を見習ったつもりだが
右掌の指は少し離れて膝の上

 

この写真のシャッターを押したのは
多分、お父さまだが
お父さまの指に指を重ねて
同時にシャッターを押したものがいる
その名は「幸福」
幸福が一枚加わった
一枚の写真

 
吉野弘

 

親になって初めて親の気持ちを知る。そんな事多くないですか?
私はそうでした。

 
この詩も、親になったから尚更こみ上げてくるものがあるのだと思います。親がどういう想いでシャッターをおしていたのか、今ならその愛情が分かります。

 

親が残してくれた数々の家族写真から親の優しい眼差し、その当時の「幸福」が伝わってきます。
そこで今回は、「幸福が加わった写真」を紹介します。

 

「父が撮った私たち3姉妹」

 

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Point① 光で白っぽく(フレアと言います)なってても、ピンぼけでもOK

 

「ひなまつり」に雛壇を出して、3姉妹を並べて、父親がシャッターを押した。この過去の事実が30年後の未来である”今”も見れる、それで十分。

 

Point② プリントで残っている

 

フィルムの時代なのでネガなんですが、これがネガの状態だったとしたら、私は探し出せていないです。家族写真はパソコンの中のデータではなく、プリント、紙として残すことを強くお勧めします!

 

Point③ 一枚の写真から、様々な情景を思い出す

 

何度も回したオルゴールの音、ひな人形を出すときの母とのワクワクした思い出、片付ける時のちょっとせつない感じ…走馬灯のように思い出します。

 

Point④ 今は亡き父の存在を感じる

 

写真の究極の役割ではないでしょうか。

 
 

「我が子のひなまつり」

 

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Point① 子供が思うようにじっとしてくれなくてもイライラしない。笑

 

次女2歳はなかなかカメラの前に立ってくれず…おやつでつったり^^;
あの手この手でやっと撮れました。

 

Point② 少し上から撮影しました

 

ひな人形が小さいので、ひな人形の真ん前に子供を立たせると、ひな人形の存在がよく分からなくなります。少し斜め前に立たせてなるべくカメラと子供、カメラとひな人形の距離が変わらないようにし、小さなひな人形もよく見えるように少し上から撮影。

 

Point③ プリントする

 

20年後、30年後、我が子が写真を手に取ってみれるように!探し出せるように、プリントしておきましょう。

 

いかがでしたか?
節目のひなまつり、「一枚の写真」残しましたか?
そこから始まるストーリーは無限です!^^

 

このコラムでは皆さんの質問を受け付けております!
「こんな時どう撮ればいい!?」「こんなの撮りたい!」等々、こちら
hitomi@fishphoto.jpまで「ここるく見ました」とメールください。

 

※「一枚の写真」は「吉野弘詩集(ハルキ文庫)」で紹介されています。お勧めです。

 

 

筆者のご紹介

kosakaカメラマン 小坂仁都美
5歳と2歳の姉妹の母親です。育児が辛いと思った時、旦那とケンカした時、私を初心に返らせて幸せな気持ちにしてくれたのは写真です。写真の力ってスゴイ!!カメラがあると育児がより楽しくなります。子育てをしていると感じるいろんな”母の想い”写真として残していきましょう♪

 

Fish Photo 世田谷スタジオでカメラマンをしています。写真スタジオ、行きたいところがない!!と諦めているパパ・ママ!是非一度HPをご覧下さい。 子連れ歓迎のフォト講座やアートワークショップも開催しています♪

 

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